生理痛やPMSにも葉酸がおすすめ

生理痛やPMSにも葉酸がおすすめ

生理痛やPMSにも葉酸がおすすめのイメージ

「妊娠=葉酸」というのはもはや常識ですが、葉酸はなにも妊婦さんだけに摂取を勧める成分ではありません。

毎月ある生理に伴う生理痛やPMS、さらには生理不順にも良いとされています。ここでは、どういう理由で葉酸がおすすめなのかをわかりやすく説明していきますね。もちろん、妊活中の方もぜひご覧ください。

つらい生理痛には葉酸がおすすめ

生理(月経)は、10代からの初潮から50代の閉経まで毎月やってくる存在。経血の多さでうんざりだというのに生理痛に悩まされる人もいますよね。

生理痛は人によって程度も大きく違い、ひどい人だと起きていられなくて会社を休みこともあるほど。でも、生理痛の痛みはなぜ起きるのかご存知ですか?そのためにはまず「生理がなぜ起きるか」について説明しますね。

生理と生理痛はナゼ起こる?

卵巣のなかにある卵子の1つが成長して卵巣から飛び出す、これを排卵といいます。排卵した卵子は卵管にたどり着くと精子を待つことになります。

ここで精子と出会えれば受精卵に変化します。卵子が精子を待っている間、受精卵を保護するために子宮内膜が分厚くなります。

しかし、受精卵が誕生しなければ分厚くなっている必要がないため、分厚くなった部分が剥がれ落ちて卵子や血液とともに経血として排出されます。これが生理のしくみ。

その時、子宮からプロスタグランジンと呼ばれるホルモンが分泌されます。子宮の収縮を促すことで経血の排出が進むのですが、このプロスタグランジンが下腹部や腰の痛みを引き起こすのです。さらに、痛みを散じやすくさせるという厄介な特徴も併せ持っています。

プロスタグランジンの過剰分泌・子宮の口が狭い・冷え症・ストレスなどでプロスタグラジンが子宮内に留まっているとその間ずっと生理痛に悩まされることになります。

月経には必要不可欠なホルモンのため薬で抑えることができません。いかに早く子宮内からプロスタグランジンを排出させるかが生理痛軽減のカギとなります。

造血ビタミンの葉酸が生理をスムーズにしてくれる

このプロスタグランジンの排出を促す方法のひとつとして、葉酸の摂取があります。

葉酸は「造血ビタミン」として知られ、新しい血液を作りだすことで血の巡りを良くする作用があります。生理中に体が冷えてしまうと体内のプロスタグンジンが増産されてしまうので、血行不良を改善して冷えを予防することは、結果的に生理痛軽減に繋がります。

また、月経中は経血量によっては貧血を引き起こすこともありますが、貧血予防の目的としても葉酸はベストな栄養素です。貧血といえば鉄分のイメージがあるかもしれませんね。

確かに鉄分は血の成分である赤血球のもとになる栄養素。でも、実は赤血球を作るためには鉄分だけでなく葉酸・ビタミンB12が必要不可欠なんです。

貧血予防のために鉄分だけを採っていても、葉酸不足から悪性貧血を起こしてしまうこともあります。しかも、鉄・葉酸・ビタミンB12は体内で合成することができないため、食事やサプリメントなどで摂取していかねばなりません。

  • 葉酸は血液を増やして血流良くする:プロスタグンジンの排出を促進
  • 葉酸は血流を良くして冷えを改善:プロスタグンジンの増産を予防
  • 葉酸は鉄分とともに血液を作る:月経時に起こりやすい貧血を予防

以上のことから、葉酸はつらい生理痛の軽減に効果的というわけです。

PMS・生理不順にも葉酸がおすすめって本当?

生理痛だけでなく、生理に関係した症状で悩む人もいます。

PMSとは

PMS(月経前症候群)は生理前に限定的に起こる症状で、月経のある20〜40代の女性の約90%にPMSの経験があると言われています。なかでも私生活・仕事の両方でストレスを抱えやすいと30代は顕著。

PMSの症状は心の不調・体の不調を合わせると200種類以上あるとされています。代表的なものだと

  • 心の不調:イライラ・怒りっぽい・落ち込みやすい
  • 体の不調:胸が張る・だるい・眠気・肌荒れ・頭痛 腹痛 腰痛・食欲増進

などがあります。

実はPMSのほかにもPMDD(月経前不快気分障害)といってPMSの症状のなかでも、日常生活に支障がでてしまうほど精神的な症状が重いものもあります。

PMDDは全体の5%ほどで、感情のコントロールが効かず自虐的になる・他人を攻撃するのが特徴ですが、PMS同様月経が始まるととたんに消えてしまう症状です。

生理不順とは

生理不順(月経不順)は、ストレスを抱えている・過度なダイエット・激しい運動をしている人に多く見られる症状です。PMSと同様にホルモンバランス・自律神経の乱れから起こることも多く、しっかり体を休ませてリラックスすることで改善するケースもあります。

いずれにせよ、生理不順を問題視せずに放置してしまうと、ホルモンバランスが正常に戻らず、若年性更年期障害不妊を招くことに。

長い間月経が来てない場合には病気の可能性も。3ヶ月以上月経がないと無月経といって、女性ホルモンの分泌が低下して妊娠が困難になるのはもちろん、体や精神にも異常をきたすことになります。心当たりのある人は早めに受診しましょう。

ホルモンバランスの乱れでPMS・生理不順が起こる

PMS・生理不順が起こる原因ははっきりしていませんが、ホルモンバランスの変化が関係しているのではないかと言われています。

女性は。「月経→卵胞期間→排卵→黄体期」を約28日周期で繰り返しています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されることにより排卵が進むのですが、排卵〜月経までの間はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加します。

このふたつのホルモンの分泌量の増減が激しいために、ホルモンバランスに体がついていけずPMS・生理不順を起こすのかもしれません。

セロトニン不足でPMS・生理不順が起こる

セロトニンは、ドーパミン・ノルアドレナリンと並ぶ三大脳内神経伝達物質のひとつ。ドーパミンが「快感」を司り、ノルアドレナリンは「怒り・ストレス」を司っています。

「幸せ」を司るセロトニンが、ドーパミン・ノルアドレナリンの分泌をコントロールすることで、自律神経のバランスを保つことができるわけです。

しかし前述の通り、生理前にはホルモンバランスが乱れてしまうため自律神経にも影響を与えます。そのため、セロトニンがしっかり分泌されていない可能性があるのです。

セロトニンの不足はいろいろな障害を招きます。ドーパミン・ノルアドレナリンのコントロールができず暴走するとイライラ・攻撃的になりますし、眠気や頭痛・食欲増進を招きます。まさにPMSと同じ症状ですよね?

PMS・生理不順を治療するためには

婦人科・産婦人科・心療内科・精神科ではPMS治療を行うことができます。PMSの治療法は大きく分けて薬物療法・漢方療法・栄養療法の3つ。

  • 薬物治療:低用量ピル・抗うつ薬・鎮痛薬など
  • 漢方薬治療:「気・血・水」に基づいた漢方薬
  • 栄養治療:鉄・ビタミンB群・ミネラルなど不足な栄養を補う

生理不順の薬物治療では、黄体ホルモン剤・卵胞ホルモン剤・排卵誘発剤を使うこともあります。

症状がそこまでひどくないけれど妊娠を急いでいる場合なら、なるべく薬に頼りたくないって思う人もいるかと思います。そんな人にこそ摂ってほしいのが葉酸です。

薬に頼らないPMS・生理不順の解決策が葉酸

PMS・生理不順を起こす人の多くが隠れ貧血機能性低血糖の疑いがあると言われています。

隠れ貧血は潜在性鉄欠乏性貧血を指し、産婦人科の検査では見逃しやすいと言われています。というのも、通常の血液検査ではHb(ヘモグロビン)・Ht(ヘマクリット)の数値しか確認しません。

が、潜在性鉄欠乏性貧血かどうかを調べるためには、内臓にある貯蔵鉄(フェリチン)の数値が調べる必要があるのです。

フェリチンの正常値は30以上といわれ、10以下になると卵子の染色体異常が増えやすくなるといわれています。そのためフェリチン不足は不妊の原因になることも。

機能性低血糖は高GI値食が多いとなりやすいと言われています。血糖値があがりやすい食事を指し、パン・白米・うどん・パスタなどの炭水化物がこれに該当します。乳製品・酢などと合わせてあげることでGI値を下げる工夫ができます。

隠れ貧血・機能性低血糖のどちらにせよ、足りない栄養素をきちんと摂取してあげることでPMS・生理不順を改善するのが栄養療法であり、これは個人でも行うことができます。

不足しがちな鉄を補うなら吸収率の高いヘム鉄がオススメ。加えて。鉄の吸収をサポートするビタミンB群の摂取も欠かせません。ビタミンB群のなかでもB6・B9(葉酸)・B12は重要な栄養素です。

しかし、葉酸はこれらの症状を改善するだけではありません。

葉酸はホルモンバランスを正常化&セロトニンを作る

葉酸には、PMS・生理不順の原因ともいえるホルモンバランスの乱れを正常化させる働きがあります。ホルモンは血液に乗って体じゅうに運搬されるため、血行促進がホルモンバランスを整えることに繋がるわけですね。

さらに、葉酸はセロトニンを合成するうえで欠かせない栄養素。葉酸自体が精神を安定させる力を持っているので、抗うつ薬に利用されるほど。

また、オランダのメディカルセンターの報告によると、葉酸が卵胞の発育に良い影響をもたらすことがわかっています。

葉酸を摂取することで卵胞が大きく成長し、卵胞が大きければ大きいほど妊娠のチャンスは高くなります。卵胞が小さすぎると排卵が行われなかったり、卵巣自体が老化してしまうんです。

  • 葉酸は血流を良くしてホルモンバランスを整える
  • 葉酸はセロトニンを合成する
  • 葉酸は卵胞を大きく育てて卵巣機能を正常化する

このように葉酸には根本的な症状の改善のほかにも、メンタル面でもサポート的な役割を担っており、摂取することは大いに意味があるといえるでしょう。

しかも、妊娠を希望しているのであれば、妊娠する前である今こそ摂取すべき栄養素。妊娠前に葉酸を摂取しておくことで、妊娠初期の胎児に起こりうる神経管閉鎖障害のリスクを下げることができます。

この神経管閉鎖障害のリスクは妊娠発覚時に慌てて葉酸を摂取してもあまり意味がありません。妊娠する3ヶ月前から撮り続けることに意味があります。

生理痛だけでなくPMS・生理不順にも葉酸が効くって本当?まとめ

以上のことから、生理痛だけでなくPMSや生理不順に対しても葉酸の摂取が望ましいことがわかりました。

生理痛・PMS・生理不順に共通していることはズバリ血行不良ストレスです。

しかし、血をつくる葉酸を積極的に摂ることで血行を促進し、さらにはホルモンバランスの乱れからくる精神的な不安・イライラも抑制することができるわけです。

さらに妊娠前から摂取することで、赤ちゃんに最適な母体環境を作ってあげられるので、妊娠を計画している人にはぜひとも摂取してほしい栄養素といえるでしょう。

葉酸は力緑黄色野菜やレバーなどに含まれているので、普段の食生活から摂取することもできるのですが、加熱によって栄養の30〜40%を消失してしまう残念な特徴があります。

サプリメントから補うのもひとつの手。葉酸サプリのほとんどが、鉄分・ビタミンB6・B12など相乗効果の期待できる栄養素を配合したものばかりなのでおすすめ。

ただし、生理痛軽減のため・避妊目的のためにピルを利用している人は、葉酸の取り方に注意が必要となります。

というのも、ピルには栄養素の体内吸収を阻害する働きがあるため、もし妊娠を希望している場合には葉酸を摂取していても、全く意味のないものになってしまうことがあるんです。

ピルを使用しつつも、妊娠のために葉酸の摂取を検討している人は、まずかかりつけの婦人科医に相談するようにしましょう。

 
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