葉酸の具体的な働きについて

葉酸の働きはこんなに凄い!その効果を徹底チェック

葉酸の具体的な働きについてのイメージ
葉酸というと妊娠中に摂取するべき栄養素、という印象があるかもしれませんが、実は美容や健康のために大切な成分なのです。妊娠中のプレママさんだけでなく妊娠をしていない方にとっても注目の成分ですよ。

葉酸って具体的にどんな働きをするの?摂取するメリットをまとめました

1941年に発見された葉酸は、貧血防止や胎児の成長をサポートする働きがあり、お腹の赤ちゃんのためにもプレママさんには欠かすことができない栄養素。

その証拠に、厚生労働省も妊娠を望んでいる女性に対して、1日に0.4ミリグラムの摂取を推奨しているお墨付きの葉酸ですが、一体なぜ必要とされているのでしょうか?

ここでは葉酸が体内の赤ちゃんや妊婦さんにどんな嬉しい効果が期待できるのか、詳しく検証してみました

妊娠初期の葉酸の働きとリスク軽減

妊婦さんの体内では妊娠7週目の段階で、胎児の脳や脊髄など核となる神経管が形成され、妊娠11週目には頭・手足・胴体も形成されます。

その時期に葉酸が不足すると、胎児には「神経管閉鎖障害」のリスクが発生します。その割合は、日本の場合で出生した子供1万人に対しておよそ6人ほど。

ここでは、その神経管閉鎖症について、詳しく解説していきます。

神経管閉鎖障害とは??

書いて字のごとく「神経管」が閉鎖する障害です。

胎児が成長していくにあたって神経管は中枢神経の基盤となります。はじめは神経板、徐々に神経管となりやがては中枢神経系や目の原基となります。

神経管は背中の真ん中あたりから徐々に閉じていき骨や筋肉に包まれていきます。その際に体内で、細胞の増殖や分裂に関係する葉酸が足りなくなると、神経管が部分的に閉じられずに脊髄が飛び出てしまうことがあるのです。

その時に、

● 背中より下の神経管に閉鎖障害がみられるものが「二分脊椎」

● 背中から上に閉鎖障害がみられる場合は「無脳症」

となります。

以下では、二分脊椎と無脳症について説明します。

二分脊椎(にぶんせきつい)

出産直後に二分脊椎が判明した時は緊急手術を行います。ただ下半身に運動機能や排泄における障害が残るケースもみられます。「脳脊髄液」の循環に影響が及ぼされることも多く、その場合は「水頭症」を発症する可能性もあります。

「脳脊髄液」はもともと脳内で水(髄液)を溜め込む箇所ですが、正常量以上の水分が溜め込まれることで、脳室が異常に大きくなり続ける病気が「水頭症」です。

「水頭症」は乳児期のうちは自覚症状が少なく、赤ちゃんの時はニコニコしていることも多いのです。しかし幼児期になると脳には着々と圧力がかかり頭痛や嘔吐が見られたり、目の神経が圧迫されむくみが起こることで目が見えにくくなることもあります。

また成人後に発症する場合もあり、歌手の米良美一さんのようにくも膜下出血などの合併症状として発症するケースもあります。

無脳症

無脳症の場合は妊婦さんの体内で胎児は着々と成長していきます。しかし頭部がほとんど成長しないのです。

頭頂部分の頭蓋骨がなく、眼球異常や口蓋裂も多く見られ、事実上治療法もないのが現状です。胎児の時には成長を続けても出産後は数時間で死に至ります。

現代では妊婦健診時に無脳症かどうかを見極めることが可能な為、人口妊娠中絶が行われるケースが多くみられます。

神経管閉鎖障害におけるこれらの症状ですが、1991年に7カ国が参加し実施された臨床実験の結果、「妊娠前後に葉酸を摂ると胎児の二分脊椎のリスクが72%低くなる」と報告がされたのです。

欧米各国の間では、これらの事例をもとに葉酸を意識的に摂取する方向へ人々の意識が傾き、それにより実際に神経管欠損症の発症率は減少しています。ただ日本では現在も増加の傾向があるのです。

妊婦さん自身にもうれしい葉酸

葉酸の摂取により、妊婦さん自身にも様々なうれしい効果が期待できます。

妊娠力UP!

葉酸には妊娠しやすい体を作る機能も備わっています。子宮内膜が強くなるため受精卵が保護されやすくなるのです。受精卵にとって子宮内膜は「ふかふかのお布団」のような存在。

子宮内膜の環境が整うことは受精のしやすさにも影響します。

貧血の対策

葉酸はビタミンB12と並び赤血球の生成に欠かせないビタミン。「造血ビタミン」の異名もあるほどです。だからこそ葉酸不足は倦怠感や息切れ、悪性貧血(巨赤芽球性貧血)などの症状を引き起こします。

新しい赤血球が体内で作られる時に、ビタミンB12と葉酸が不足することで、健康的な赤血球が作られず悪性貧血となってしまうためです。

動脈硬化のリスクを低減

葉酸はアミノ酸の血中濃度を下げる力があり、高血圧や心疾患の予防効果が期待できます。

細胞分裂の正常化

葉酸はたんぱく質やDNA・RNAの合成に関与しているため、細胞分裂に直に影響します。

DNAは遺伝情報の保持のために日々細胞分裂を繰り返しています。その時に本来の遺伝情報を伝える際に起こるミスが原因で、深刻な場合はがん細胞などが生まれてしまうのです。

だからこそ葉酸を摂取し、DNAにより正しい遺伝子情報を体内に伝えることは、遺伝的な奇形や病気へのアプローチとしても有効と考えられており、特に細胞分裂が盛んになる妊娠期には尚のことそれが言えるのです。

「赤ちゃん」と「私」のために、是非葉酸を!

お腹の中の胎児にとっても、これからママになる妊婦さんにとってもメリットの多い葉酸。定期的な摂取によって様々なリスクを低減させる嬉しい効果が期待できます。

ただ、1日に必要な量がとても多いため、毎日続けて必要量を摂取することは至難の技。だからこそお勧めしたいのが葉酸サプリ。

もちろん、葉酸の摂取で完全にこれらのリスクがゼロになるわけではありません。ただ、葉酸の定期的な摂取によりリスクが緩和されることは事実なのです。

お母さんと赤ちゃんの健やかな生活のためにも是非検討してみてくださいね(^-^)

 

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