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    認知症になりにくい生活習慣とは?具体的症状と予防法

認知症の具体的症状と予防方法

認知症になりにくい生活習慣とは?具体的症状と予防法のイメージ
認知症は、本人はもちろん身近な家族でもその前兆を見落としがちで、気が付いたらかなり進行していたというケースも珍しくありません。ここでは、認知症の具体的な症状と予防に関する情報をお伝えしています。

認知症予防の第一歩は生活習慣の改善から!認知症の具体的な症状と予防方まとめ

認知症とは脳の細胞が何らかの原因で死んでしまい、脳・精神両方の活動がうまくいかなくなる状態を言います。

65歳以上の高齢者だと、認知症とその前段階と言われる軽度認知障害を合計すると4人に1人が認知症と向き合っている計算になり、無視できない深刻な問題になっています。

「あれ、私もしかして認知症?」「久しぶりに実家に帰ったら母さんの様子がおかしい・・・?」そう感じたらできるだけ早く対策を始めるべきなんです。

認知症?と思ったらセルフチェックしてみよう

「私最近おかしいかも?」「家族が認知症かも?」と思ったら、まずセルフチェックをしてみましょう。認知症にはアルツハイマー型・脳血管性・レビー小体型など種類があり症状も異なりますが、このセルフチェックである程度どれも見つけることができます。

今までできた事ができなくなった、もの忘れによる失敗が増えて困る、などの自覚症状がある場合も、誰かに協力してもらいやってみましょう。

認知症かも?という疑いはあるものの、自覚症状がない家族に何気無くテストを受けてもらってもいいでしょう。

家でできるセルフチェック・認知症テスト

やり方は簡単です。質問を投げかけて答えが合っているか確認します。

  1. 歳はいくつですか?
  2. 今日は何年何月何日ですか?
  3. ここはどこですか?
  4. 関係ない3つの言葉を言うので、覚えて下さいね。(桜・猫・電車など無関係なもの)
  5. 100から7を引いたらいくつ?さらに7を引いたらいくつですか?
  6. 数字を言うから逆から読んで下さいね。(6-8-2→2-8-6のように)
  7. さっき聞いた3つの言葉、言えますか?
  8. (5つの無関係な品物を並べて見せる)一つ隠すけど、何が置いてありましたか?
  9. 知ってる野菜をできるだけ多く教えて下さい。

あちこち間違えているようなら、初期認知症の可能性がかなり高いと言えるでしょう。あくまでこれは簡単なセルフチェックなので、認知症が疑われる結果が出たら病院へ行ってなるべく早くお医者さんに診断してもらう必要があります。

認知症で病院へ行くとどんな治療をする?

認知症かな?と思った時訪ねる診療科は、精神科・神経科・神経内科・老年(病)内科などです。かかりつけのお医者さんがいる場合、通いやすくていい病院の紹介状を書いてもらうのもいいですね。診察ではこのような事を聞かれます。

認知症の診察で質問される事

  • どんな症状が出ているのか
  • 生活する上で何が問題か
  • いつから症状が出たか
  • どんなきっかけで症状が現れたか
  • 生まれて今までどのような人生だったか

特に症状などはメモにまとめて行くと相談漏れがないでしょう。診察の後、記憶障害のテストや脳の状態をみるCTやMRIなどの機材で検査し、お医者さんが認知症の診断の根拠を固めます。

診断後は投薬や脳を刺激するリハビリ、家族への介護指導などの治療が行われます。病院以外でも、要介護認定の申請を市町村の窓口に提出して介護への支援を受ける手続きも行うといいですね。

病院に相談室があったり、専門のソーシャルワーカーが常駐している場合も多いので、積極的に何でも相談しましょう。

認知症は治るものと進行を止めるしかないものがある

病院に行くとなれば、気になるのが「認知症は治るのか?」という問題です。認知症の中でも、栄養不足や外傷による出血、原因になる病気を治療すれば治るタイプもあります。

でも残念ながらこれはかなり珍しいケースです。認知症のほとんどを占めるアルツハイマー型・レビー小体型・脳血管性認知症は、概ね進行を投薬や患者への接し方で食い止める事になります。

「一部の認知症は治ったり改善するものもあるが、多くの認知症は元には戻らない」と言えるでしょう。

認知症の具体的な症状

「認知症=ボケてしまう=記憶が曖昧になる」というイメージが強いですが、他にも様々な脳の機能や精神に問題が現れるのが認知症です。

脳細胞が壊れて起こる症状が中核症状、それによって引き起こされる行動・心理的症状を周辺症状と言います。

例えば「認知症が原因で電車を乗り間違えたり、火の不始末などの失敗があった」が中核症状、「自分の失敗に落ち込み、イライラを募らせ家族を汚い言葉で怒鳴るようになった」は周辺症状ですね。

中核症状は誰でも共通のもの、周辺症状はその人の性格や過ごしてきた環境で起こるため、十人十色でより対応が難しいとされています。具体的によく見られる症状を見てみましょう。

認知症の中核症状

症状詳細
記憶障害いろんな記憶が抜け落ち忘れてしまいます。
見当識障害現在の日時・自分のいる場所・一緒にいる人が誰かがわからなくなります。
実行機能障害判断力低下の障害です。目的を成し遂げるためのあらゆる判断ができなくなり、物事を失敗するようになります。
失語聞く・話す・読む・書くの機能が失われます。
失認耳や目など器官に問題が無くても、見たり聞いたり五感の機能が低下します。
失行体は動くのに、目的のために何をしたらいいのかわからなくなります。

認知症といえば「物忘れする病気でしょう?」と思われがちですが、実はこんなにも広い範囲の機能が失われるんですね。この中核障害から周辺症状が生まれてきます。

認知症の周辺症状

症状詳細
徘徊・帰宅願望見当識障害などのせいで、目的を持ってどこか別の場所に行こうとしたり、家に帰ろうとします。
弄便(ろうべん)オムツから自分の便を取り出し周りを汚します。オムツの不快感を伝えられず自分でなんとかしようとした結果とされています。
物盗られ妄想ものを失くしてしまい、盗まれたと犯人探しを始めます。
せん妄体調不良のストレスから、錯乱・混乱状態になります。
幻覚・錯覚存在しない物や人が見えたり、音が聞こえたりします。
うつ・抑うつ意欲が低下したり、思考ができなくなっていきます。
暴言暴力・介護拒否理性が機能しにくくなり、暴言や暴力、介護拒否につながることがあります。
失禁トイレの場所がわからない、尿をしたい感覚がなくなるなどの理由で失禁してしまいます。
異食見当識障害のため、目の前のものが食べ物かどうか判断できず、食べ物でないものを食べてしまいます。

周辺症状は個人個人性格や環境が異なるため対応が難しい部分です。訴えられないけど体調不良がある、行きたい場所や会いたい人がいるなど異常な行動にも理由がある場合あります。

本人をよく観察したり知ることが大切なので、ここで元気だった頃の記録が大切になってきます。例えば「◯◯町に帰りたい、夫が待ってる。」と出て行こうとした時、それはもう無い大昔の家の住所だったり、もう亡くなった夫の事だったりします。

その時、◯◯町に長く住んでいたことが分かっていて、夫と仲が良かった事を知っていれば「旦那さんが明日迎えに来るんですって!楽しみね。それまでお部屋で待ちましょう?」と徘徊をストレスなく食い止める事ができます。

生まれて今までの人生をどう過ごし、何を思ってきたのか、なるべく元気なうちに聞いておくと認知症が重くなった時に役立ちます。

認知症を予防するにはどうしたらいい?

脳は人体の司令塔です。脳がダメージを受ける事で記憶だけでなく、あらゆる機能が損なわれるのが認知症なんですね。

年齢が進めば進むほど、そのリスクは高くなっていくので予防対策が必要です。認知症を予防するには、具体的にどんな予防策をとればいいのでしょうか。

脳の使ってトレーニングしよう!

  • 本を読む
  • コラムや日記を書く
  • 数独など計算が必要なパズルを遊ぶ
  • 麻雀や将棋などのボードゲームをする
  • 人との会話を楽しむ
  • 塗り絵や折り紙などの工作を作る
  • ながら作業をする

何かを考えることは刺激になり、脳の血流を良くします。その結果脳に酸素や栄養が行き渡り脳を元気に保ってくれます。単純な事ですが、使わないと脳はダメにしなってしまうのです。

今までやった事のないものの方が、より刺激になって効果的と言われています。新たな趣味が見つかると行動も活発になり、体の健康維持にもいいですね。

特別新しい事をはじめる予定が無くても、同時に2つ以上のことを行う「ながら作業」をするのも脳が刺激されるのでオススメです。歩きながら計算、テレビを見ながら家事をする、などでも認知症予防に効果があると言われています。

体のケアで認知症を予防

  • 体力に合った筋力トレーニングをする
  • ウォーキングや水泳など有酸素運動を続ける
  • 歯をきちんと治療し、しっかり噛む

人間の脳は脳細胞の単位、ニューロン同士がシナプスという手を伸ばしつなぎ合って出来ています。

このシナプスのつながりはただ多ければ良いというわけではなく、あらゆる体から受ける刺激で必要のないシナプスを刈り込み、より効率のいい脳細胞ネットワークに進化していく性質があります。

考える事も刺激ですが、実はもっと有効なのが運動や筋力トレーニングなど「体を使う」ことなんですね。運動は脳を育てるんです。

筋力トレーニングといっても、体力に見合わない危険なエクササイズは禁物です。自分の体力に合った筋力トレーニングは何か、運動やリハビリの専門家に相談してみるといいでしょう。

また歯の治療も大切です。噛む事は脳への刺激につながりますので、歯が痛い、入れ歯が合わないなど、上手に噛めない歯のトラブルはすぐ治療しましょう。

できれば自分の歯で噛む事が理想ですが、どうしても歯が抜けてしまった場合は入れ歯よりも人工の歯を埋め込むインプラントが良いとされています。

噛む刺激が自分の歯に近い感覚なため、インプラントは認知症予防には効果的です。入れ歯にしようかインプラントにしようか迷ったら、多少お値段はしますがインプラントがオススメです。

動脈硬化を予防して脳血管性認知症を防ぐ

  • 塩分をとりすぎない
  • コレステロールを取り過ぎない
  • 動脈硬化を予防する栄養素を摂取する

塩分を摂り過ぎるとそれを薄めようと血液中に水分が増え、かさが増えた血液のせいで血管壁の負担が増えます。結果どんどん血管が脆く弱くなる動脈硬化が起こります。しなやかさを失った血管は血の塊がつまりやすくなり脳血管性の認知症を招くんですね。

コレステロールも血管の内壁を狭くする原因になるので、やはり脳血管性の認知症の原因になります。塩分は控えめに、脂っこいものなどは摂り過ぎないようにしましょう。

動脈硬化の予防にはDHA・EPAなどオメガ3脂肪酸などの栄養素が有効です。特にDHAは脳細胞同士をつなぐシナプスの材料になり、失った能力を補う可能性があるのでオススメです。

DHAとEPAの動脈硬化の予防について触れた特集

DHAの認知症に対する効果について触れた特集

まとめ:認知症はしっかり予防、心配になったら病院へ!

認知症は予防したり早めに発見することが大切です。「おかしいな?」と思ったら自宅でもできるチェックテストを行いましょう。「この結果は認知症かも?」と思ったら早めに病院に行き、投薬などの治療を受けて進行を食い止める必要があります。

認知症予防のためにはとにかく脳を刺激することです。脳を使う趣味や作業、運動をしたりしましょう。動脈硬化に気を配った食事や栄養素を摂取するのも認知症のリスクを下げてくれますよ。

誰でも死ぬまで使うたったひとつの脳なので大切に扱いたいですよね。認知症にならないよう、脳をどんどん刺激していきましょう。

 

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