女性ホルモンの減少と更年期障害の関係

女性ホルモンの減少と更年期障害の関係

女性ホルモンの減少と更年期障害の関係のイメージ
更年期障害の原因は女性ホルモンの減少が原因、という話はけっこう有名ですよね。でも、なぜ女性ホルモンが減ってしまうのか、体調不良が起きるのかはあまり知られていません。ここでは、女性ホルモンと更年期障害の関係について詳しく解説したいと思います。

女性ホルモンの減少が更年期障害の原因になる?その仕組みと対処方法まとめ

イライラや体調不良が起きる更年期障害ですが、そのメカニズムは意外に知られていませんよね。

女性は生涯に生理や妊娠、出産を経験しますが、その機能を支えているのが女性ホルモンという分泌物です。年齢を重ねるにつれて、その女性ホルモンが減っていくと更年期障害が起きるんですね。

しかし、なぜ女性ホルモンが減ってしまうのか、なぜ体調が崩れるのか、実はわからない事だらけではないでしょうか。なので、ここでは女性ホルモンと更年期障害の関係について、詳しく解説したいと思います。

女性ホルモンが減ると更年期障害が起きる仕組み

最初に触れたとおり、女性ホルモンが減ることで更年期障害は起こります。その仕組みをこれから解説しますね。しかしその前に、女性ホルモンとはそもそも何なのでしょうか。

女性ホルモンことエストロゲンとはどんな物質?

  • 女性ホルモンはエストロゲン・卵胞ホルモンとも呼ばれる
  • 排卵を制御したり、女性らしい体型や健康を維持する働きがある
  • 卵巣から分泌され、老化で出る量が減っていくホルモン

女性ホルモンの正体は、エストロゲンという排卵をコントロールするホルモンです。卵巣から分泌される性ホルモンの事ですね。どうして年齢で分泌量が減るのかは、後ほどくわしく説明します。

この女性ホルモンが減ると、どうして更年期障害が起きるのでしょうか。

女性ホルモン不足で更年期障害が起きるメカニズム

  • 【1】年齢とともに女性ホルモンの分泌量が減っていく
  • 【2】ホルモンが減った影響で自律神経が不調になる
  • 【3】動悸・異常な発汗・コリや頭痛などが起こる
  • 【4】体調不良のストレスでイライラや心の病も発生
  • 【5】閉経後は尿失禁・皮膚の痒み・骨粗鬆症の症状も

自律神経とは、場面に合わせて体の機能を調整する神経です。緊張すると交感神経、リラックスすると副交感神経が優位に働いて体を切り替えてくれます。

例えば、緊張したら汗が出たり胸がドキドキしますよね。これは交感神経が優位の状態です。

自律神経が乱れると体調が悪くなる理由

この緊張した時の発汗や動悸は、原始時代の名残とも言われています。敵に襲われた時に逃げやすくなるために体を緊張モードに切り替えるんですね。

どういう事かと言うと、脈を早めて酸素を筋肉に行き渡らせたり、手に汗をかいて武器が滑らないようにしたり体温を下げる機能をONにするんです。

ただこれが行き過ぎると、動悸やホットフラッシュになってしまうんですね。

さらに、自律神経の興奮状態が続く交感神経過緊張という状態になると、筋肉の緊張が原因で血のめぐりが悪くなります。それが原因で頭痛やコリ、目眩や耳鳴りなども起こります。

その体調不良のストレスで、最後にはイライラや心の病が起きてしまうんですね。

やがてもっと女性ホルモンが減って、生理の終わりである閉経を迎えます。そうなると、尿失禁や皮膚の痒み、骨粗鬆症などの後期更年期障害の症状が現れてきます。

つまり女性ホルモンが不足する事で、体の機能を調節できなくなるのが更年期障害という症状なんですね。

女性ホルモンはどうして減ってしまうの?

更年期障害の正体がわかると、ちょっとホッとしますよね。しかし、どうして女性ホルモンは年齢を重ねるごとに減ってしまうのでしょうか。次はその原因について解説しますね。

女性ホルモンの減少は卵巣の老化が原因

女性ホルモン分泌が減る原因は、老化による卵巣機能の低下にあります。卵巣は女性ホルモンを分泌する器官で、ここが老化してしまうと女性ホルモンが出せなくなってしまうんですね。

女性ホルモンは40〜50代でガクンと減る

女性ホルモンはもともと妊娠、出産をするための性ホルモンです。そのため、妊娠できる年齢にグンと増えて、出産する可能性が減る時期にガクンと減るんですね。この時期に更年期障害が起こります。

平均的に、初潮をむかえる10代で女性ホルモンが増え、40〜50代になると分泌量が大きく減るんですね。そのため、今まで元気だった人でも40〜50代になると突然具合が悪くなってしまうんです。

卵巣の老化はどうして起きる?

  • 3つのストレス(酸化・糖化・精神)が卵巣を老化させる
  • 卵巣の老化や閉経の時期を決める老化時計が人体にはある
  • 3つのストレスと老化時計が更年期障害の始まる時期を決める

人間の体は常に呼吸をしていますが、吸い込んだ酸素の2%は活性酸素になって細胞を老化させます。これを酸化ストレスと呼ぶんですね。長く生きれば生きるほど、そのダメージが積み重なる性質があります。

また、たんぱく質や糖の老廃物も細胞を痛めつけ、糖化ストレスという状態を引き起こします。これも卵巣老化の原因ですね。

そして、精神的な疲れも多いのが40〜50代です。ストレスが原因で卵巣の老化も進みがちなんですね。酸化と糖化、精神的ストレス、これが卵巣老化の原因になる3つのストレスです。

更年期障害のスタートは老化時計が決めている?

ただ、卵巣の老化を決めているのはそれだけではありません。どこにあるのかは判明していませんが、人間の一生を決めている老化時計が人体には存在するんです。

老化時計が「そろそろ閉経です。妊娠出産に頑張る時期が終わりますよ。」と告げたら、その時が更年期のスタートと言えるんです。

なので、卵巣の老化や閉経の時期は、老化の原因になる3つのストレスと老化時計の両方の影響で決まると考えましょう。

老化時計に対処はできませんが、3つのストレスに対抗する事で更年期障害の発症を遅らせたり、症状を抑える事はできるんですね。

女性ホルモンを増やして更年期を軽くする5つの方法

卵巣が老化してしまう原因はわかりましたが、実際に女性ホルモンの不足にはどう対処したら良いのでしょうか。今までの話を交えて、更年期障害の発症を遅らせたり、症状を抑える5つの対策を解説しますね。

  • 女性ホルモンやそれに似た成分を薬やサプリで補充
  • 生薬や漢方などで卵巣付近の血行を促進する
  • 血糖値をコントロールして糖化ストレスを防ぐ
  • 抗酸化作用のある食品で酸化ストレスを予防
  • ストレス解消のため運動・趣味・睡眠・交友を大切に

更年期サプリや薬で女性ホルモンを補充

まず、手っ取り早いのが女性ホルモンを補充する方法です。

病院でエストロゲン製剤などを処方してもらったり、女性ホルモンに近い働きをするイソフラボンやエクオールなどが入った更年期サプリを飲むと効果的ですね。

生薬や漢方で卵巣の機能をサポート

他にも、生薬や漢方を飲んで卵巣付近の血行を良くする事も有効です。人参やケイヒなどが入ったサプリメントを飲む事で、女性ホルモン分泌が回復する事がありますよ。運動も血行を良くするので効果的です。

卵巣老化につながる3つのストレスに対処しよう

最後に、卵巣を老化させるストレスにも気をつけましょう。血糖値がいきなり高くなると老廃物が残りやすくなり、細胞に糖化ストレスがかかってしまいます。

食事をよく噛んでゆっくり食べると血糖値が上がりにくくなり、糖化ストレスがかかりにくくなりますよ。

あと、抗酸化作用のある食品も良いですね。おやつにナッツやアボカド、チョコレートなどをつまむと、酸化ストレスから細胞が守られるのでオススメですよ。

そして、何より大切なのが心のケアです。運動や楽しい趣味、質の良い睡眠などを心がけて、ストレスを溜めないようにしましょう。お友達とおしゃべりするのも最高の薬ですね。

ホルモンの値が安定すれば更年期の症状は落ち着く

ここまで、女性ホルモンの減少が更年期障害を引き起こす事を説明しましたが、一定の期間が過ぎれば症状が落ち着くのも更年期障害の特徴です。

いつかは終わると信じて待つのが更年期障害のやり過ごし方なんですね。症状への対処はしながらも、焦らずゆっくり更年期に向き合うのがオススメです。

まずは、女性ホルモンの減少に備えてサプリメントを飲んだり、生活習慣を少し変えてみましょう。

 
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