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    物忘れや認知症の対策とDHA

物忘れや認知症対策としてDHAが推奨される理由

物忘れや認知症の対策とDHAのイメージ
認知症と物忘れの明確な違いって、どんな点なのでしょうか?また、物忘れや認知症の対策としてDHAの摂取が推奨されているのはどんな理由からなのでしょうか?

物忘れや認知症、アルツハイマーなどの対策としてDHAやEPAが注目されている

「あれ・・・鍵かけたかしら?」「計算が遅くなったわ・・・。」「人の名前と顔が新しく覚えられなくなってきた・・・。」年齢を重ねるとドキっとする瞬間、ありますよね。

もの忘れや、新しくものが全然覚えられなくなるなど、脳の衰えを実感するのはとても怖いことですよね。今はまだ「やだ!物忘れだわ!」と自覚できますが、いずれ認知症になって物忘れしたことすら忘れてしまうのではないか、という恐怖は表現しきれないものがあります。

実は魚に含まれる脂肪酸の一種、DHAを摂取することで認知症のリスクを下げられることがわかっているんです。

認知症とは?もの忘れとは違う症状

認知症ともの忘れ、一緒にされがちですが実は別のものなんです。「飯はまだかね?」「さっき食べたでしょ?」有名なコントのやりとりですが、これは認知症の典型です。食事したこと自体をスポッと忘れてしまうのです。

これが「そういえば、今朝の飯は何だったかのう?」「あら、メザシとワカメの味噌汁でしょ?」「そうだった、そうだった、メザシは好物なのに、忘れるなんて年かなぁ。」というやりとりならもの忘れの範疇です。

もの忘れは記憶の一部が抜け落ちますが、体験したこと自体は覚えており、ああ、自分は忘れてしまった!と自覚できるうちはもの忘れです。

もの忘れは加齢により記憶力・判断力・適応力が低下した状態を指します。近年脳の記憶を司る海馬が必要なたんぱく質を分泌しなくなり衰えたり、海馬を構成するDHAが加齢で消耗してしまうことや、神経伝達物質の分泌が減ることでもの忘れになることがわかっています。

対して認知症は脳細胞そのものが壊れ、記憶力をはじめ様々な能力が低下したり、問題行動などが出ることを言います。

脳の神経細胞が破壊されることで起こる記憶障害や判断力の低下、今いる場所や今日の日付などがわからなくなってしまう見当識障害などを中核症状とし、妄想や幻覚やうつ症状など精神症状、徘徊や暴力などの問題行動を周辺症状と呼びます。認知症は能力だけでなく、人格が破壊されていく怖さがある病気なんですね。

脳細胞が死んでしまう原因にも複数あります。脳の血管が詰まる脳梗塞や脳出血などが原因で起こるのが脳血管性認知症、特殊なたんぱく質で神経細胞が破壊されるアルツハイマー型認知症など、他数種類に分けられます。

DHAが認知症や物忘れを救う?脳に与える影響とは

まず物忘れをなんとかしたいわ!という方は、脳にある記憶を司る海馬の力を回復してあげないことには、記憶力は復活しません。

海馬の特徴は、他の脳部位と比べて構成成分にDHAが多く含まれていることです。加齢でDHAは減っていきますので、積極的に外から補充することで海馬の能力をある程度高めることができるんです。

さらにDHAは脳の伝達性を高める性質も持っており、頭の回転を速くすることもわかっています。脳の神経細胞は1個ずつの単位をニューロンと呼び、互いに手を伸ばし繋ぎあうことで互いに情報を伝え合う性質を持ちます。

その手の部分をシナプスと呼び、いわばシナプスの材料となるのがDHAなのです。たくさんシナプスが増えると脳は情報伝達の経路が増え、そこから使わないシナプスを間引くことで、最も速く答えにたどり着ける「回転の早い脳」に近づいていきます。

この間引く作業を、シナプスの刈り込みといいますが、これは運動や勉強、普段やらないような事にチャレンジするなど、多種多様な外からの刺激で進んでいきます。DHA摂取と一緒に活発に人生を楽しむ事で、より回転のいい脳に進歩するんですね。

DHAはまた、血液を流れやすく、血のめぐりをよくする性質もあります。血流がよくなると脳に酸素や栄養が行き渡り、脳の働きもよくなります。

DHAを接種することで海馬の力を補い、脳のシナプスを増やし、血のめぐりを良くして酸素と栄養を届けることができるんですね。結果、頭の回転や記憶力、脳そのものの元気が増してもの忘れが改善する可能性が出てきます。

あとDHAは認知症にもよい、というデータが存在します。マルハニチロがDHAを850mg含む魚肉ソーセージを1日2本1年間、高齢者に食べてもらう実験を行いました。1年後、認知症判定検査MMSEにのっとった計算や、記憶力を見る遅延再生課題などをテストした結果、DHA入りソーセージを食べなかったグループより、食べたグループのほうが明らかにテストの結果が良かったのです。

認知症は神経細胞の破壊し、DHAは脳の機能をあらゆる面から助けます。つまり、残った脳細胞や海馬をDHAで補うことで、失った能力を補う可能性があるという事なんですね。

そして脳血管性の認知症は、実はDHAを接種することである程度予防できることがわかっています。

DHAは血管壁を柔軟に、血栓をできにくくして血管が詰まるリスクを減らします。さらに血管壁に張り付くプラークを減らすことで、動脈硬化を防ぐ力を持っています。つまりDHAは、血管性認知症の原因となる脳梗塞や脳内出血を食い止める助けになってくれるんですね。

脳梗塞や脳内出血は命を落とす危険が非常に高い病気です。命の危険と認知症を同時に守ってくれるDHAはなるべく早く習慣にしたい栄養素ですね。手軽にサプリメントで取り入れることができますので、自分のため、介護の負担をなるべく家族にかけないため、始めてみてはいかがでしょうか。

認知症は人格を壊し、良好だった家族関係を崩壊させてしまう危険がある恐ろしい病気です。ずっと長く、自分が自分でいられるために、DHAが力になってくれるでしょう。

アルツハイマー型認知症とは?

特殊なたんぱく質で脳の神経細胞が壊され、やがて人格や機能を失っていくアルツハイマー型認知症ですが「なぜアルツハイマーになってしまうのか?」という点はまだ解明されていない部分が多く、そのため特効薬も無いのが現実です。

ただアルツハイマー型認知症は遺伝の要素が強く、患者の約8割がそうだと言われています。特定の遺伝子が変異しているひとはアルツハイマー型認知症にかかりやすいということも判明しています。

しかし遺伝子の変異がなくてもアルツハイマー型認知症になるひとはいますし、100%遺伝子のみが決める問題でもないようです。

そして理由は不明ですが、明らかに女性のほうがアルツハイマー型認知症患者が多い傾向があります。生活習慣が関係するという説もありますが「これをすると(しないと)アルツハイマー型認知症になるのでは?」という生活習慣はハッキリしていません。

つまりアルツハイマー型認知症とは「原因も対策もハッキリしていない、ただ遺伝子や性別でなりやすいひとがいる」という大変謎めいた病気なんです。

最も多いアルツハイマー型老年認知症

アルツハイマー型認知症の中でも最も多いタイプ、高齢者がかかるのがアルツハイマー型老年認知症です。具体的には記憶障害や判断力の低下、ひとによってはうつのような精神症状、徘徊や暴力などの問題を引き起こすようになってしまう場合もある、人格を壊す病気です。

「すっぽり一部の記憶が無くなっているみたい?」「急にひどい言葉で怒鳴るようになったのよ。そんな人じゃなかったのに。」「すごく落ち込んでいて、なにもする気が起きないみたい。」「心配や不安なことばかり考えてるみたい。夜も眠れないのか、あちこち歩き回ってるわ。」こういった話は、アルツハイマー型認知症のはじまりの危険性があります。

アルツハイマー型認知症を発症すると概ね10年以内には体の機能の衰えから食事・会話・動くことができなくなり、15年ほどでそのまま亡くなることが多いとされています。

若年性アルツハイマー型認知症とは?

アルツハイマーといえば「お年寄りがなるものでしょ?」と思われがちですが、実は若くても発症する場合があるんです。18歳から64歳までの間に発症するものを若年性アルツハイマー型認知症といいます。発症の年齢は40〜60歳ごろが多いとされ、何よりも早期に発見して投薬などの治療を受けることが大切と言われています。

「若いのにどうしてアルツハイマーになるの!?怖い!!」そう思われるのも無理はありません。アルツハイマー型認知症はさきほども触れましたが遺伝が大きいな要素、家族性の病気と言われています。親から子へ、アルツハイマー型認知症を引き起こす遺伝子が受け継がれるのです。

遺伝子は持っているだけで発現(持っている性質を発揮)しない場合もありますが、近い親族に若年性アルツハイマー型認知症の患者がいた場合は、よく病気について理解しておくことが大事になってきます。

「なんだか気分がひどく落ち込むし眠れない・・・。」「いつも出来てる仕事の手順が思い出せない・・・。疲れてるのかな・・・?」こういう何気ない変化で「まさか、アルツハイマー?」と思えるのが早期発見につながります。

本人が気づけなくても家族や同僚など、周りが「最近落ち込みがひどいな?」「変に感情のコントロールができてないな?」「普段ミスしないひとなのに、急に大量のミスを出すようになったな?」「まさか・・・」と気がつくだけでも病院へ行くきっかけができる場合もあります。

パートナーや信頼できる同僚などに「自分は遺伝的にアルツハイマーになりやすいかも。おかしいと思ったら教えて!」と言っておくのもひとつ早期発見に大切なことですね。

遺伝と若年性アルツハイマー型認知症の因果関係ははっきり証明されているので、京都大学医学部ではアルツハイマー型認知症になりやすい遺伝子を診断する試みもしています。

ノーベル賞の技術で判明!DHAがアルツハイマー進行を抑える

「ええ・・・じゃあ、アルツハイマーの遺伝子を持ってたり兆候が現れたら、あとは静かに進行を待つしかないの?」と思ってしまいますよね。

世界中の研究者や医師が、今もアルツハイマー型認知症の正体と治療の方法を探るべく研究を続けていますが、その中には一定の成果を上げているものもたくさんあるんです。

その中でも日本の京都大学iPS研究所の発表は「DHAを摂取することで、脳細胞が死ぬのを抑えられる」という希望の持てるものでした。

近年有名になったiPS細胞、これは「体のいろんな組織や臓器に分化できる(変わっていける)細胞」のことです。この細胞を作り出した山中教授はその功績でノーベル医学・生理学賞を受けるほど、世界的に偉大な発見だったんですね。

京都大学iPS研究所はその山中教授を所長に、2010年設立された世界最先端の研究機関なんです。

iPS細胞は人間の細胞を手順に従って培養、リプログラミングという変化を経て「何にでもなれる細胞」へと変えることで生み出されます。

その性質を生かし、アルツハイマー型認知症の患者の細胞から作られたiPS細胞を大脳の神経系細胞に分化させ、いわば「脳(細胞)を手元で分析できる環境」を作り出したんです。

アルツハイマー型認知症患者の分身であるこの脳細胞は、ある種類のたんぱく質が細胞内に溜まり、ストレスをがかかる事で細胞が死ぬことを示しました。そしてさらに判明したのが「たんぱく質が与えるストレスをDHAが軽減し、脳細胞へのダメージを抑えることができる」という事だったんです。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、つまり「DHAはアルツハイマー型認知症の進行を抑える」ということがわかったんですね。

実験の結果アルツハイマー型認知症において、DHAの効果に個人差があること、またどれくらいの濃度のDHAが有効なのかという課題も残りました。今後研究は続いていきますが、大きな希望であることは間違いありません。

遺伝的に「自分はアルツハイマーになりやすいかも知れない・・・」と心配なひとは、DHAを摂取しておくことで未来が変わるかも知れません。今まで言うなれば「運命との戦い」だったアルツハイマー型認知症ですが、抵抗する方法が研究されてきているんですね。

 
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